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2010年01月25日

販売の難所を突破する映像HPの活用法 その2

「映像ホームページの活用法」その2
※月刊 商工埼玉2009年3月号 ほっとコーナー(掲載)

(協)さいたま総合研究所
理事 WEBマスター
黄倉 光治
http://sketto.com/

今回は販売の難所を突破する映像HPの活用法の2回目
前回はソニーの盛田昭夫氏の言葉からマーケティングにも発明が必要だということと、発明的マーケティングの一つとして映画映像の活用があることをノーベル平和賞受賞したゴア氏の快挙例を挙げ、販売における映像活用のメリットを項目的にあげました。今回はもっと具体的にお客様の声というテーマで映像ホームページがどのように活用できるか、ユーチューブやオーバチュアのことも絡めて述べてみます。

■お客様の声の重要性
 お客様の声とは?
自社のサービスや商品を購入してくれたお客様に
「たくさん同じようなか会社がある中でなぜ、我社のサービスや商品を購入したのか」を語ってもらうことです。
 自分の会社の商品やサービスをいくら自分で賛嘆し、説明しても、お客様は「売り込みしている」という見方から離れることはできません。
しかし、同じ立場であるお客が、語っていることには耳を傾けます。
インターネット上では同じようなサービスや商品を購入した方のお客様の声が多数あり、多くの方はそのユーザの声から商品やサービスの品質を判断しています。いい例としては価格ドットコムのサイトの口コミ情報をみると多くの方が他のユーザーの言葉を読んで購買基準としていることが良く分かります。
また社会心理学でも「社会的信用性」に人は説得されるということが述べられています。(参考:「影響力の武器」―なぜ、人は動かされるのか)

つまり、【お客様の声というのは、購買基準の重要な要素】になっているのです。

 このお客様の声を動画流すことができたらどうなるでしょう。

■第三者が取材する「お客様インタビュー」動画
 じつは、お客様の声を映像で流すという手法はすでに効果が実証済みです。お客様の動画はアメリカから発したTVショッピングで必ず出てきます。
この商品を使用してこのように変わったんだということを嬉しそうに語っている映像を皆さんもご覧になったことがあるでしょう。
 このような効果の高いお客様の声を、インターネットがブロードバンド化したことによって個人でもTV局なみに発信することができるようになりました。それが映像ホームページの最大のメリットです。
 また、映像は言葉と違って表情とか、声のトーンとか言葉では伝えられない情報が発信されますので、嘘を言おうとしてもすぐにバレてしまいます。
 こんなことがありました、新聞店の求人を募集するページで従業員に、何故この店で働こうとしたのかを語ってもらうというチャレンジをしました。
所長から提案された従業員は「やらせ?」と思った人もいるでしょう。
しかし、さいたま総研スタッフが第三者としてインタビューする設定で行うと承諾してくれる従業員が出てきました。私は、撮影前の開口一番
「嘘は言わないでください、本音で結構ですから何でも語ってください」とお伝えして「なぜ、この店で働こうと思ったか」を語ってもらいました。
すると、意外な答えやそれに反応して自然と笑いが出るセッションになったのです。
求人サイト(NSN新小岩様)
この経験から、お客様の映像は「第三者のインタビュー形式」が合うことに気がつきました。

■コンテンツの次は広告
 さて、お客様の声の動画を配置したら、次は広告です。いくら優れたコンテンツがあっても見てもらえなければ存在価値はありません。
私はオーバチュアを勧めています。日本のネット市場ではYAHOOのオーバチュアの利用がまだ多いからです。
インターネットで商品やサービスを探す人はYAHOOやGOOGLEなどの検索サイトで、必要な商品名やサービス名や病名などのキーワードを入力し情報を探しています。そしてリストアップされた情報の上位を見ていきます。2chなどのQ&A掲示板系、ブログ、ミクシーなども活用されていますが、売り手が自由に情報発信できるのはオーバチュア、アドワーズ広告と最近の注目されてきているコンテンツ広告というものになってきます。
もう一つ重要なのはユーチューブ、これは無料で動画が登録でき、しかも携帯電話動画にも無料で変換してくれる非常に有効なツールです。
広告についてはまた次の機会に譲ります。

(連絡先) http://www.ss-net.com/

販売の難所を突破する映像HPの活用法 その1

 「映像ホームページの活用法」その1
※月刊 商工埼玉2009年2月号 ほっとコーナー(掲載)

(協)さいたま総合研究所
理事 WEBマスター
黄倉 光治
http://sketto.com/

販売の難所を突破する映像HPの活用法 その1
 いくら優れた商材を持っていても、売れなければ、キャッシュフローに貢献せず、市場から消えるしかない、優れた商材は、勝れた伝達スキルと出合ったときに、本当の商品となります。

■創造的マーケティングの必要性
 1998年、雑誌タイムスで20世紀もっと影響力のあった経済人20人を特集しました。
日本人からはただ一人、ソニーの盛田昭夫氏が「日本製品の名声を築いた人物」として世界に名を馳せたのです。
 盛田昭夫氏曰く
「よくアメリカ、ヨーロッパの社長が我々の発明使って攻めてくるけしからんと言われるが、学問なら発明は大事だが、我々はビジネスマンだ。
 発明技術だけではビジネス成り立たない。やはりその技術を使って、どういうものをつくるか、いいもの安く使えるようにつくるかという、プロダクトプランニングとプロダクションにも発明がいるのだ。
 さらに製品ができても、こんどは売りに行く、新しいものは世の中の人がわからないから買ってくれない、そこでマーケティングが必要になる。売り広める為の非常に新しい発明、創造的マーケティングがいるんですね」と語りました。

 つまり、【売っていくための技術には新たな発明が必要だ】ということになると思います。

 このことで最近、一番顕著な事例がありました。

■ノーベル平和賞受賞したゴア氏の映像活用
 ノーベル平和賞受賞したクリントン政権副大統領のゴア氏は30年間環境問題取り扱ってきました。
ゴア氏は1990年代初めに環境問題を扱った『地球の掟』という、文字がぎっしりつまった数百ページの本を出版したが国民が意識するレベルに浸透することには全く及びませんでした。
しかし、今回『地球の掟』と同じメッセージを『不都合な真実』という映画やビジュアルなメッセージにして「伝え方」を工夫したところ、個人が自発的に、環境にいい行動を起すようになり、それが世界的なレベルの運動にまでになったと力説していました。
ゴア氏が来日された折、翻訳者が
「『地球の掟』とメッセージは同じですが、伝え方をずいぶん変えられたのですね」と言う質問に「そう。そうなんだよ」と【伝え方次第でインパクトに大きな差】がでるんだと語っていました。
 現実に、このゴア氏の映画を見た帰りに、環境にやさしい行動を今が実践しようとして、車に乗らず、歩いて帰りました。という人がいたそうで、これほどの行動を呼び起こす力はこれまでの環境のメッセージにはなかったとの評価がでています。
 また現在、オバマ大統領の次期アメリカ政権においてもゴア氏を中心に環境政策で雇用を生み出そうという段階になっております。
 しかし、ここまでの大規模な効果を考えなくてもホームページで映像を活用することで皆様の会社で多くのメリットを呼び起こすことができると思います。

■販売の難所を突破する映像HPの活用法
 ホームページで動画を活用できるようになると以下のようなメリットがあります。

●こちらの主張を最後まで見て聞いて貰える。
●4ページ程度でも販売につながる問合せが来るホームページができる。
●お客様の声を動画で掲載することで信用性を一気に増すことができる。

(私のサイトhttp://sketto.com/の2007、2008の成功事例で実際のサイトをご覧いただけます。
ビジネスアリーナ2009にも出展しますので興味のある方は是非おいでください。)

それ以外にも以下のような様々な使い方ができるのが動画メッセージの魅力です。
● 動画が作れるとYOUTUBEにも掲載できる
● また様々な動画サイトに簡単に投稿できる
● ブログにリンクを貼ってもらえる
● DVDにして簡単に配布できるなど、

 販売を促進する動画を作成したら次は、それを見せなくては意味がありません。
 次回はオーバチュアやユーチューブなどでHPでの映像を広告する方法をお伝えいたします。

(連絡先) http://www.ss-net.com/

2007年12月27日

販売の難所を突破する映像の力

 12月8日に、本年最後のさいたま総研の全体会議と成功塾が開催された。
 今回の成功塾講師は、40年間の会社への貢献で、すでに十分に社会的に評価を受け、ほとんどの人が国家表彰、その他の大きな公的な表彰、学会賞等を受賞する日立製作所等、世界をリードしてきた技術者達の「技術特許流通」を推進するプロテック代表・古賀康史氏。
 古賀氏は、技術者の長い経歴の中で、痛切に感じた事は、周囲から助けてもらうことが多いという事。技術開発が難所に差し掛かった時に、自分以外の人からの助言があるかどうかで成否が分かれる、故に常にアンテナを高くして行動する姿勢が成功の要件だと語った。
 また技術畑のルールとして「1対10対100のルール」ということを語った。技術の発見発明の労力が1とすると、用途開発は10、実際の商品の生産は100の労力が必要であると言い切られらた。
 確かに、生産現場での提言に定評のある唐津一氏も「いくら新規性と先見性のある発明ソフトがあっても、大衆がよろこぶ新しい機能を実現する物、ハードが出来なければ存在してないのと同じ、何に使うのか、何をつくるのかという用途開発が収益を生み出すもとだ」と語っている。

 しかし、私は「1対10対100のルール」にさらに販売のプラスαをあげたい。

 いくら優れた商品があっても、売れなければ、キャッシュフローに貢献せず、市場から消えるしかない、優れた商品は、勝れた伝達スキルと出合ったときに、本当の商品となる。
 1998年、雑誌タイムスで20世紀もっと影響力のあった経済人20人を特集した。日本人からはただ一人、ソニーの盛田昭夫氏が「日本製品の名声を築いた人物」として世界に名を馳せた。
 盛田昭夫氏曰く「よくアメリカ、ヨーロッパの社長が我々の発明使って攻めてくるけしからんと言われるが、学問なら発明は大事だが、我々はビジネスマンだ。
 発明技術だけではビジネス成り立たない。やはりその技術を使って、どういうものをつくるか、いいもの安く使えるようにつくるかという、プロダクトプランニングとプロダクションにも発明がいるのだ。
 さらに製品ができても、こんどは売りに行く、新しいものは世の中の人がわからないから買ってくれない、そこでマーケティングが必要になる。売り広める為の非常に新しい発明、創造的マーケティングがいるんですね」と語った。

 つまり、売っていくための技術には新たな発明が必要だということである。

 このことで最近、一番顕著な事例がある。

 ノーベル平和賞受賞したクリントン政権副大統領のゴア氏は30年間環境問題取り扱ってきた。1990年代初めに環境問題を扱った『地球の掟』という文字だけの本を出版したが国民レベルまでは浸透しなかった。
 今回『地球の掟』と同じメッセージを『不都合な真実』http://www.futsugou.jp/という映画を始めとした「伝え方」を工夫したところ環境にいい行動とトレンドを世界レベルで起こすまでになったと、ゴア氏が来日された折、「『地球の掟』とメッセージは同じですが、伝え方をずいぶん変えられたのですね」と言う質問に「そう。そうなんだよ」と【伝え方次第でインパクトに大きな差】がでるんだと語っていた。

 この映画を見た方が「ゴアさんの映画を見た帰り、車に乗らず、歩いて帰りました」という人がいたそうで、これほどの行動を呼び起こす力はこれまでの環境のメッセージにはなかったとの評価がでている。
 私は、技術発明、用途開発、生産、販売というビジネスフローの中で、最後の難所、販売において映像のもつ力を追求することは大きな結果をもたらすことになると確信する。
2008年は販売における映像の力を発揮する年にしたい。

■■本年締めくくり:2007年映像HP「成功事例」
http://www.sketto.com/2007/12/post_1.htm

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